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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第42章 ♪温泉旅行♪

河辺と露天風呂に入っていると隣の壁の向こう側から何か聞こえてきた

何だ?

露天風呂には岩と岩を重ねて作られた洋風呂ではマーライオンと言われる物から温泉の湯が出ていて、うまく聞き取れない

何言ってんだ?塚‥隣は何だ?

鮫島先輩がさっきから壁に耳を当てていた

「何してるの?先輩♪」

「ん?何か聞こえんだけどよ‥何言ってるかはっきりわかんねーんだよな‥」

なんだろ?

鮫島先輩がしてたように耳を当ててみた

「何か聞こえるか?」

「何も聞こえないけど?」

「おかしいな?確かに聞こえたんだけど?」

もう一度壁に耳を当てた鮫島先輩

聞こえない?

「それより向こうに壺あったから一緒に入ろうよ♪」

壺!?♪

好奇心がそっちに向いて河辺と壺風呂に向かった






一方大人の小野寺さんと俺は露天風呂よりまずは非難経路を案内通り歩いていた

何かあってからでは遅いからあらかじめ行き方わかっといた方がいいと思って♪

「橘さん?そっちじゃなくてこっちでは?」

「けど案内図ではこっちに‥」

「ん?どれどれ?」

俺が見た壁に打ちつけられた非難経路の案内板と橘さんが見た案内板を見比べた

「どこがどう違うんだ?」

腕組んで顎に手をついて考える小野寺さんの横顔が素敵すぎる

ん?視線を感じる?

「橘さん?」

「え?あっ‥はい!!」

「何考えていたんですか?」

何って‥
小野寺さん素敵だなぁ‥って‥

けど言えなくて、恥ずかしくて俯いてしまった。

「橘さん‥」

俺を呼ぶ小野寺さんの声が耳に入る

ここは廊下だけど今は2人しかいない

この場合キスされるキスがくるっ

そーっと目を閉じて顔を上げた

「わかりましたよ!♪」

え?

振り向いたら橘さんが目を閉じていた

「橘さん?キスしてほしいんですか?」

嫌だっ俺‥どうしよう
恥ずかしいっ!

真っ赤になる橘さんの顔

「‥‥‥‥」

「‥‥‥‥」

泣きそうな橘さんのほっぺたに触れ軽いキスをした

まるで魔法にかかったみたいに離れていく唇を目で追ってしまう

「続きは後でゆっくり部屋でしましょうクス」

頭をくしゃくしゃっと撫でてくれた小野寺さん

続きは部屋でゆっくり‥

ドキドキしてしまう胸をぎゅっと押さえた

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