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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第44章 思い出

「いいぞ」

信じられなくてゆっくり開けた目

「本当は星空でも見ながらロマンチックに決めたかったんだけどな(笑)」

ゆ‥指輪?

この温泉旅行で2人っきりの星空の下渡そうと思っていた指輪

嘘‥?

「嘘‥だ‥」

俺が河辺の指に嵌めた指輪見て嘘だと言った河辺

「嘘じゃない。一体何に見えるんだ?」

そう言って俺の手をとって目の前に持ってきた指輪

「指‥輪?」

じわっと溢れ出てくる涙が止められない

今俺が河辺に出来る精一杯の気持ち

「そうだ指輪だろ?何も心配するな。不安がるな。‥俺はちゃんと河辺を見てるから安心しろ」

そっと抱きしめ
そして力強く抱きしめた

鮫‥島‥先輩‥っ

「わかったか?」

けど‥

「本当に‥好き?」

まだ不安なのか?
何の為の指輪だ‥

「ったくお前は本当。河辺の代わりは誰もいないだろ?」

僕のほっぺたを手で挟んで目を見て言ってくれた

「本当に‥?」

「ああ。河辺は?俺の事好きか?」

「当たり前だろっ!!」

襖の向こうから河辺の怒鳴り声が聞こえた

「なんだ?」

「何だろ?」

「もしかして喧嘩してるんじゃ?!」

「………」

心配になり駆けつけ襖を開けた

はぁ?

「お前らいい加減にしろよっ!!」

先輩っ!?

「泣かせたかと思ったら河辺の怒った声が聞こえて来てみたらキッキスだと‥ふざげんなっ」

泣かせたのは先輩だろっ!

「日高離せっ!」

「先輩っ!」

今にも2人を引き離しに行こうとする先輩の身体をタックルで抑えた

「離せ日高っ!」

バッコーン!

「痛っ!何すんだ背高ノッポ!」

おの小野寺さん?

背高ノッポに頭ど突かれた

「いい加減にするのはなつめ君君だ。悪かったな河辺君と鮫島君」

小野寺さんが謝らなくても‥
謝るなら先輩の方

「来い!」

「ちょっ小野寺さん?」

「うわっ!?引っ張んなって背高ノッポ!!首締まるっ」

首根っこ捕まれて先輩が引きずられて行く

「小野寺だ!何回言えばその頭に入るんだっ!!」

「何回言っても無駄‥って痛い!」

先輩のほっぺた抓る小野寺さん

「無駄なら無駄なりに努力しろ!」

「なつ兄!」

河辺が先輩を呼んだ

「河辺が呼んでんだろっ離せ!痛っ!!」

「小野寺さんって言ったら離してやる」

何だとー?!
鮭の分際で!

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