
狼くんと羊ちゃん~空回り~
第1章 小さな思い
「そろそろ、いいか?」
「あぁ、十分犯ったろ?」
そんな会話を聞きながら
俺は泣いていた。
何が悲しいのかすらわからない
何で涙が出るのかもわからない
ただ、深く悲しかった。
俺には
幸せなんて似合わない。
友達なんて、いてもどうせ親のことを知ると逃げるように俺から消える
もう、十分生きたよな?
俺、いなくなっても誰も悲しまないよな?
翔~♪
俺、お前といると楽しいよ~♪
っ憲人ー!!!!
助けて・・・
不安と恐怖で
動けなくなる。
と、何分かした時
コツコツ、コツコツー
足音・・・・?
怖いっー
とっさにマットの裏に隠れた。
バンっー
近づいたと思ったら
ドアが勢いよくあいた。
