テキストサイズ

運命の誘惑

第7章 【声】になる

さっきまで包まれてた温もりは春風と共に消え去って。


残るは抱き締められてた腕の“感触”だけ。


【幸】に包まれてた時間から一気に悲壮感に苛まれる。




「どうだった?」


「‥‥え?」


「な?彼氏に逢えたろ?」



ほらみろ?と言わんばかりの表情を向けながら歩み寄る岡田。



逢えた‥‥。



実際顔見たわけじゃないから“逢えた”て言うのが正しいのかどうかはイマイチだけど‥。





「‥うん…‥‥」




恭の声と温もりに出逢えたのは確か‥。


















‥‥ん?












ストーリーメニュー

TOPTOPへ