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運命の誘惑

第3章 高校3年  春

「好美もサボリなんじゃん」



そう言いながら、また煙草を咥え火を付けようとすると




「ダーメ!」




パッと口から煙草を抜き取られ




「煙草は止めなって言ってんじゃんよ?体、壊すよ?」



好美は眉を上げて私の目を見る。

私はニコリとも笑わないまま



「体壊したら何かあんの?」



「これから先、健康じゃなきゃ子供だって産めなくなるよ?」




‥子供。かぁー‥。




「‥‥その必要なんか無いからいーの。」



「あ!ちょっと‥!」




好美の手から煙草を奪い取ると、元の定位置。

口に咥えて火を付け吹かす。






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