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運命の誘惑

第9章 岡田×戦隊

ニコリと笑う岡田の向こうに見えるグレーの空は私がここに来た時の光景とは変わってて。

灰色の空に少しずつ裂け目が広がって、その奥からうっすらと光る水色の空が覗いていた。


その空と同じように私の心も変化。


グレーの気持ち・思い出に押し潰されそうだった‥



ううん。



押し潰されて苦しくて怖くて堪らなかった心も裂け目から薄らと地上を照らす光の帯のように澄んだ気持ちになってて。



‥・・悔しいけど。


岡田が来てくれてなかったら今、こんな気持ちにはなれてなかったと思う。




悔しいけど。



今日だけは、岡田が居てくれて良かった。



そう思う。



めちゃくちゃ悔しいけど。





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