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運命の誘惑

第3章 高校3年  春

恭の目を細めて少し垂れ目にして笑う顔が。


目尻に少し皺を作って笑うその顔が何よりも1番大好きで。



その笑顔で“嫁に”なんて言われちゃうと嬉し過ぎて黙るしかなくて。




結局




「‥じゃぁ、その煙草が無くなるまでね?」



「んー‥‥この銘柄が無くなったらね?」



「恭!!!」




許しちゃってたんだ。




‥まさか。




その数週間後、消えちゃうなんて微塵にも思ってなかった。




あの時、無理矢理でも煙草、止めさせてれば足がもっと速くなって‥




そしたら今頃‥‥






なんて、夢物語を幾度となく考えた。







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