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運命の誘惑

第3章 高校3年  春

――――3年前のあの日。



あの日の2週間前に、ついに恭が煙草を止める約束をしてくれて。


本気で嬉しかった私は心の底から喜んでた。





…だけど。あの日。




恭が隠れて吸ってるって事実を知って私が激怒。




「止めるって言った癖に!!」


「“止めてた”んだよ?

1週間はちゃーんと我慢して止めてたんだよ?」


「たった1週間で何言っちゃってんの?
もう、買わないって言ったんじゃん!」





そういうやり取りが5分位続いて。




私はイライラがMAX。

恭も私のキレっぷりに最初困惑してたけど段々イライラモードで。




「あ~もう!煩せー。吸わなきゃいいんだろ?吸わなきゃ!」




吐き捨てるように言った恭に頭来て私はキッと睨みつけて走り去った。




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