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運命の誘惑

第10章 曇り空  汐生side

5分くらいして戻って来た彼女の手には行く前にはなかったのにコンビニの袋が握られてて。



軽く肩で息を切りながら



「はい!コレ」


「?」



無造作に差し出される袋を受け取って中身を見ると



「ユンケル‥?
ゼリー‥‥?」



「薬局が無くて。
だけどコンビニのお兄さんがユンケルが効くって言ったから」




‥‥‥まさか。




「わざわざこれを買いに?」


「まぁ…心配してくれたお礼?」




照れてるのか顔を背けたまま言葉を向ける寺島。



‥やべぇ。


すっげー嬉しい‥




「ぎゅってしてもいい?」


「ダメだろ。バカ」




ちぇっ。





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