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運命の誘惑

第3章 高校3年  春

その日から。



私は恭と同じ煙草を吸い始めた。



大っ嫌いだった恭の煙草の匂い。



‥だけど。



恭の匂い=煙草の匂い。なんだよね。



恭が吸ってた煙草を吸いながら、携帯に残る恭の声を聞くと直ぐ傍に恭が居るような気持ちになって心が凄く落ち着く。




私と結婚するまで煙草を止めないと言ってくれた恭。




だから、私も煙草を止めない。







――恭が結婚してくれるまで。






そう、誓ったんだ。










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