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運命の誘惑

第3章 高校3年  春

――思い耽ってるうちに煙草がフィルター近くまで短くなってて、携帯灰皿をポケットから取り出してると



「あっ、そうだ!」



好美は何やら急に右手パーの上にグーを降ろしてポンとしてみせて




「今日さ、転入生来るらしいよ?」


「へぇー‥」



高3であと1年って時に転入って‥何だか大変だな。




「男かな?女かな?」


「さぁ~ね~」


「男だったらどうする?愛結!」




‥男だったらどうするって。



それ、私に聞く?




「どーもしないし。」




って答えるに決まってんじゃん。






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