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運命の誘惑

第16章 微動

「愛結ぅ‥もうあんまり呑まないほうが‥」


「なーんでよぉぅ。好美と元が呑めって言ったんでしょ~~がっ!」


「俺‥呼び捨て‥‥」


「あ?」


「いえ。別に何でもないです‥。」


「あっそ。元、ビールお代わりぃ~♪」


「‥はい。女王様‥‥。」



呆れながらもプシュッと缶を開けて手渡してくれたビールを半分一気呑み。



「愛結、呑むのちょっと休憩しよ?」


「やだっ!!ケチケチ好美!」



心配そうな顔して覗き込む好美にあっかんべーをして残り半分のビールをグビグビグビグビ‥‥。



そんな私を見ながら好美は大きな溜息を吐きながら、呆れた風に左右に首をフリフリ。




「そんなに呑みたくなるくらい、汐生の事が面白くない?」





――――え?





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