運命の誘惑
第17章 微動 *汐生side*
教室へ入ると既に寺島は机に座ってて、いつもと同じように好美や元と雑談。
好美達には笑顔の癖に俺には全然ニコリとも笑ってくれなくて。
終いには何故か奈菜が俺と寺島の机を離すとか言い出して。
俺は密かに心の中で
「それはダメ!」
そう寺島が言ってくれるのを期待してたんだけど期待は安易に打ち砕かれて。
「いいよね?寺島さん♪」
「どうぞ」
またもやそっけなく承諾。
はっ!?
‥‥・いやいや。
何で、そこ“どうぞ”?
てか、何で機嫌悪し?!
意味分かんねー!!
てか。
そんな事より1つ確信した事が。
‥‥それは、やっぱり。
奈菜が寺島を見る眼が何だか違うという事。
好美達には笑顔の癖に俺には全然ニコリとも笑ってくれなくて。
終いには何故か奈菜が俺と寺島の机を離すとか言い出して。
俺は密かに心の中で
「それはダメ!」
そう寺島が言ってくれるのを期待してたんだけど期待は安易に打ち砕かれて。
「いいよね?寺島さん♪」
「どうぞ」
またもやそっけなく承諾。
はっ!?
‥‥・いやいや。
何で、そこ“どうぞ”?
てか、何で機嫌悪し?!
意味分かんねー!!
てか。
そんな事より1つ確信した事が。
‥‥それは、やっぱり。
奈菜が寺島を見る眼が何だか違うという事。