運命の誘惑
第17章 微動 *汐生side*
そんな俺を元はハハハと笑って傍まで寺島をおんぶしたまま歩み寄って
「悪ぃ悪ぃ‥‥って言いたいとこだけどっ!」
「え?‥‥‥・ぅわっ!!」
元の“よいしょ”という声と共に背中にドッシリとした重みとふわりと香るシトラスの香り‥
そして頬を掠めるサラサラの髪の毛。
首を捻ってその“重み”に視線をやると
「寺島‥‥」
「愛結がこんな酔っぱらってんの、汐生。お前のせいだから」
‥‥・え?
俺は寺島が落ちないように両手で支えながら元を見上げる。
「俺のせいって‥どういう‥・」
「さぁね?」
元は首を竦めて笑って俺の目線に合うようにしゃがんで
「はい!これ。」
「へ?」
「愛結の住所♪」
白い紙切れを1枚手渡した。
「じゃぁ、愛結をしっかり頼んだよー!」
そう言って俺の後ろでムニャムニャ言ってる寺島の頭をそっと撫でて
「愛結ぅー汐生が来たよー!
汐生にしっかり送ってもらうんだよー♪」
「おから~~??」
「じゃぁーねー!」
ニカリと笑って手を振って暗闇に消えて行った。
「悪ぃ悪ぃ‥‥って言いたいとこだけどっ!」
「え?‥‥‥・ぅわっ!!」
元の“よいしょ”という声と共に背中にドッシリとした重みとふわりと香るシトラスの香り‥
そして頬を掠めるサラサラの髪の毛。
首を捻ってその“重み”に視線をやると
「寺島‥‥」
「愛結がこんな酔っぱらってんの、汐生。お前のせいだから」
‥‥・え?
俺は寺島が落ちないように両手で支えながら元を見上げる。
「俺のせいって‥どういう‥・」
「さぁね?」
元は首を竦めて笑って俺の目線に合うようにしゃがんで
「はい!これ。」
「へ?」
「愛結の住所♪」
白い紙切れを1枚手渡した。
「じゃぁ、愛結をしっかり頼んだよー!」
そう言って俺の後ろでムニャムニャ言ってる寺島の頭をそっと撫でて
「愛結ぅー汐生が来たよー!
汐生にしっかり送ってもらうんだよー♪」
「おから~~??」
「じゃぁーねー!」
ニカリと笑って手を振って暗闇に消えて行った。