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運命の誘惑

第18章 彼女の闇

俺は部屋の隅にあるベッドに寺島を取り敢えず寝かせて、足元にあった薄めの毛布を上から掛けてやって。


ベッドに軽く腰掛け寺島の寝顔を見つめる。



すっかり爆睡の寺島の寝顔がやけに可愛く見えて。



‥というか。



普段、少し虚勢張ってる寺島の無防備な姿を見ると今更ながらの安堵感に包まれる。






‥マジで寺島に何もなくて良かった‥‥。





心の中で呟いて寝てる寺島の髪をそっと撫でて




「ごめんな?傍に居るって言ったのに。

おやすみ、寺島。」




小さく囁いてベッドから立ち上がった瞬間。







「恭・・‥・」







寺島の呟く声が耳に飛び込んだ。








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