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運命の誘惑

第18章 彼女の闇

俺が思ってた寺島の“闇”は全くの的外れで。


俺が思ってたモノのより深い深い、もっと深い部分だった。






‥‥俺は、





その“闇”から寺島を抜け出してやる事が出来るだろうか‥。



お姉さんが言ってた最後の言葉。




「元ちゃんも好美ちゃんも愛結の“闇”は知らないと思う。

毎晩恭君の事を想いながら泣いてる事も知らないはず‥。

愛結は自分から自分が弱いとこは言わない子だから。」




‥いや。

きっと元も好美も気付いてる。

現に以前

【曇りだから愛結は泣いてるはず】

そうメールを送ってくれた元。

寺島の性格じゃ絶対元や好美には曇り空が怖い事なんて絶対言うはずがない。


だけどあの2人は何も言わなくても気付いてた。



だから、きっと寺島の“闇の核の部分”にきっと気付いてる。




だけど見守る事しか出来なかったんだと思う。

傍に居て見守ってあげることしか出来なかったんだと思う。




‥じゃぁ、



俺は‥?








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