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運命の誘惑

第19章 奈菜と岡田と私

「「えっ‥‥‥?!」」



今度は私と奈菜、同時に岡田の顔を見上げる。



「はっ‥?汐生・・君?」



奈菜は“信じられない!”風に岡田を真っ直ぐ見る。


私は何が何だか分からない風に岡田を見上げる。



岡田は私の方を見る事はなくて。



その代わり‥


私の手をぎゅっと握り締めたまま





「ごめん。俺、約束守ってやれねぇわ。
俺、こいつの傍に居たいから。」




奈菜に向けてフッと笑って言葉を投げる。




「だからさ、ごめん。離して?」




再度優しい声で、でも真剣な眼差しを奈菜に向けて言うと




「‥どうなるか覚えてるんでしょうね?」




掴んだ手を離して、低い声でキツく岡田を睨みつけた。









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