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「覚えてるよ？」


首を傾げてシレッとした態度の岡田に



「いいわけ？！！」



キレたのか大声で話す奈菜。



その声に驚いたのか周りの通行人が一斉にバッ！とこっちに視線を投げる。


そしてヒソヒソと話出す。


そんな事気にも止めない奈菜は更に岡田に鋭い視線を投げながら言葉を向ける。




「私、ちゃんと先に言ったよね？」



「うん。だからちゃんと覚えてるよ？」



「だったら‥「じゃぁさ、そっちも覚えてて欲しいんだけど？」



「え？」




言葉を遮られた奈菜は怪訝そうな顔。




「もし本当に何かしたら、
俺、お前マジで堪えねぇから。

これ、脅しでもなんでもないよ？

マジな話だから。

そこだけちゃんと覚えてて」



ニコーッと嫌味ったらしい笑みを奈菜に投げて、“行こうか♪”って私に微笑。



学校へと１歩岡田に誘導される形で足を踏み出した時




「絶対許さないから！！！」




震える声で奈菜はそう叫んで。

軽く私をキッ！と睨んで奈菜は学校とは反対方向へ走り去って行った。