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運命の誘惑

第20章 遠足と・・・・

―――――えっ!?





恭‥‥‥?


‥今‥“恭”って言った‥‥・?





途端


バクバクと心臓が激しく波打ち始め、呼吸が苦しくなる。


ぎゅっと握りしめてた拳にはじわりと汗が滲むのが分かる。





“恭先輩を殺した癖に”




この言葉がとてつもない速さでグルグルと頭の中を何度も何度も駆け巡り、

相手に聴こえてしまうんじゃないか?

ってくらい更に動悸がバクバクと激しく音を立てる。





恭先輩ってどういう事?





そう奈菜に聞きたいのに声が出ない。




ただただ完全なる動揺の眼で奈菜を真っ直ぐ見つめる。



奈菜は眉間に皺を寄せたまま





「あんたのせいで恭先輩は死んだんだ。

あんたと恭先輩は付き合ったりしなければ恭先輩は死んだりしなかった!!」






涙を流しながら大声で怒鳴った。






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