運命の誘惑
第4章 転入生
屋上ドア付近の階段は妙に他の階段と違って薄暗くて。
好美はそれが気味が悪いって言うんだけど私は実はこの階段が1番お気に入りだったりもする。
別に薄暗い場所が好きっていうわけじゃなくて、この薄暗い階段の先にあるドア。
屋上と階段を繋げるドアを開けた瞬間、薄暗い階段の景色とは真逆の世界。
光に満ち溢れた世界が広がるドアの向こうの世界。
その世界と繋げる屋上のドアが何だか“どこでもドア”的存在に思えて。
この世界とは全然違う別世界へ連れてってくれるドアのように思えるのは、この薄暗い空間があるからこそだと思うからこの階段が好きだったりする。
そんなドアを今日2度目。
勢い良く“どこでもドア”を開ける。
開けた瞬間、ふわっと風が舞い込んで私の髪を靡かせる。
その先には朝より眩しさを強めた青空が一面白い雲を浮かせながら広がっていて。
時折、風に吹かれて桜が数枚円を描くようにハラハラと舞う。
薄暗い先の世界はまるで
楽園・天国
そんな感じの風景が広がってた。
好美はそれが気味が悪いって言うんだけど私は実はこの階段が1番お気に入りだったりもする。
別に薄暗い場所が好きっていうわけじゃなくて、この薄暗い階段の先にあるドア。
屋上と階段を繋げるドアを開けた瞬間、薄暗い階段の景色とは真逆の世界。
光に満ち溢れた世界が広がるドアの向こうの世界。
その世界と繋げる屋上のドアが何だか“どこでもドア”的存在に思えて。
この世界とは全然違う別世界へ連れてってくれるドアのように思えるのは、この薄暗い空間があるからこそだと思うからこの階段が好きだったりする。
そんなドアを今日2度目。
勢い良く“どこでもドア”を開ける。
開けた瞬間、ふわっと風が舞い込んで私の髪を靡かせる。
その先には朝より眩しさを強めた青空が一面白い雲を浮かせながら広がっていて。
時折、風に吹かれて桜が数枚円を描くようにハラハラと舞う。
薄暗い先の世界はまるで
楽園・天国
そんな感じの風景が広がってた。