運命の誘惑
第4章 転入生
私はその世界に足を1歩踏み入れる。
身体全身に光・風・蒼を浴びながら私はいつもの定位置。
屋上の隅っこの外からも誰からも見られない死角の位置に移動して壁に寄り縋るようにして座る。
イヤホンを制服のポケットから取り出して右耳に。
口の中のガムを包み紙に吐き出して、変わりに胸ポケットから煙草1本取り出して咥えて火を付け吹かす。
携帯の保存してる伝言をONして私は煙草を吹かしながらそっと目を閉じる。
イヤホンから伝って私の鼓膜に響く愛しい恭の声。
優しくて心地良く耳に響く声。
【愛結ー寝てんのかぁ?ったく‥フッ。愛結は眠り姫だな。今から起こしに行くから待ってろ?】
留守電の中で恭は笑うと、私も「フッ」て笑みが零れる。
1つ1つの留守電や伝言の恭の残した言葉を聴くたび、その時の情景が目に浮かんで懐かしさに浸る。
この留守電の時は、付き合って3カ月くらい経った時の言葉。
そして
恭は初めて私の携帯に“声”を残してくれた言葉。
身体全身に光・風・蒼を浴びながら私はいつもの定位置。
屋上の隅っこの外からも誰からも見られない死角の位置に移動して壁に寄り縋るようにして座る。
イヤホンを制服のポケットから取り出して右耳に。
口の中のガムを包み紙に吐き出して、変わりに胸ポケットから煙草1本取り出して咥えて火を付け吹かす。
携帯の保存してる伝言をONして私は煙草を吹かしながらそっと目を閉じる。
イヤホンから伝って私の鼓膜に響く愛しい恭の声。
優しくて心地良く耳に響く声。
【愛結ー寝てんのかぁ?ったく‥フッ。愛結は眠り姫だな。今から起こしに行くから待ってろ?】
留守電の中で恭は笑うと、私も「フッ」て笑みが零れる。
1つ1つの留守電や伝言の恭の残した言葉を聴くたび、その時の情景が目に浮かんで懐かしさに浸る。
この留守電の時は、付き合って3カ月くらい経った時の言葉。
そして
恭は初めて私の携帯に“声”を残してくれた言葉。