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運命の誘惑

第21章 歪愛 *汐生side*

「は?意味分かんないんだけど。
何であんたに分かんの?

知ったげって言うけどその言葉そっくりあんたに返すわ」


“あんたみたいな奴が1番ムカつく!”

って言って睨む奈菜の視線を真っ直ぐ捕えながら



「元ぇ!好美ぃ!!こっちこっちぃ!!」



元達が気付くように声を上げると、向こうからザッザッと2人分の足音が聞こえて来て





「「愛結!!汐生!!!」」





木々の間から血相抱えた顔の2人が現れた。



好美は直様寺島の傍まで駆け寄って



「大丈夫?!」


「よ、好美!!苦しい!!!」


思いっきりハグ。

元は俺の傍へ来て



「汐生!大丈夫か!?」

「全く問題なし!」



ハァ~ッと安心の深い溜息。








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