テキストサイズ

運命の誘惑

第21章 歪愛 *汐生side*

「元、好美、寺島向こうまで連れてって貰っていいかな?」

「は?お前どうすんだよ」

「汐生も一緒に戻ろうよ!」

「いや、俺まだこいつと話する事あるから」



そう言って奈菜の方に視線を向けると奈菜は怪訝な顔で俺を見た。



「でも‥」

「話済んだらすぐ行くから!頼んだよ?」

「‥‥分かった。すぐ来いよ?

好美、愛結、行こう!」


「お‥岡田‥!!」


「大丈夫だって!すぐ行くから好美達と一緒に居て?」




心配そうな顔して俺を見る寺島にニカッと笑ってそう言うと、渋々“分かった‥”と言って好美達と一緒に元来た道へと戻って行った。




暫く黙ったまま寺島達の背中を見つめ、3人の姿が見えなくなったのを確認した時





「さて、」




くるっと横で座り込んでる奈菜に視線を向けて






「話の続きしようか」






ニッコリ笑って奈菜の目線に合わせて座った。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ