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運命の誘惑

第4章 転入生

私は玄関を出て目の前の海岸へ行くと、夕日に照らされ紅く染まった恭が優しい笑みを浮かべて




「愛結ー!」




手を振って私を呼んだ。



私は軽く駆けて恭の傍まで行くと



「お!流石陸上部!!足速いー♪」



そう言ってニカッと笑った。




「どうしてここに居るの?
もしかして、結構ここに居た?」



「ここに何で居るのかって聞くー?
俺、ちゃんと留守電入れたじゃん」




へ?

留守電に入れた?




「な‥何を?」



思わずポカーン。



「俺が今ここに居る理由!」



そう言って真っ直ぐ私を見る恭。



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