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運命の誘惑

第23章 月命日の夜

「じゃぁ、行こっか!」



首を傾げて優しい笑顔を向ける岡田に胸がドキッと思わずときめく。



「う、うん!」




岡田にドキドキしてる事を悟られないように平常心を装って岡田の隣りを少し距離を開けて歩く。



いつもの距離が例えば30センチくらいだったら50センチくらい。

20センチ程度離れただけなのに岡田は何やら気に入らないみたいで



「何でそんな離れんの?」


「はっ?!いつもと変わらないじゃん!てかくっつく理由ないし」


「はっ?!理由あるしね!」


「どんな理由?」


「俺が寺島を好きだって理由!」


「ちょっ!!」



口を尖らして私の腕を自分の方に引き寄せて




「うん♪これでオッケー♪」




岡田との距離感、いつもの30センチ。








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