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運命の誘惑

第25章 月命日と夜光虫と・・2

目の前の海は来た時とは全然違う顔をしてて。


すっかり暮れた空は薄らと小さな小さな点を無数に描いてて。

さらさら鳴くさざ波と共に海面に照らされる月灯りがゆらゆら揺れる。


来た時に海面が少し赤かった場所は今は幻想的な蒼白く光ってた。





『愛結!!見て?
あれ、夜光虫なんだってー!凄くね?』





そう言ってこの場所に連れて来てくれた恭が私以上にはしゃいでた事を思い出して笑みが零れる。





『愛結と一緒に見たくて1番綺麗に見れる場所探したんだ!』






恭…‥・・





夜光虫、今もとっても綺麗だよ









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