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運命の誘惑

第30章 闇×真実=・・   *汐生side*

ガチャ


玄関のドアが開きそうになった瞬間


「待って!」


玄関のドアを外側から押えて開けるのを阻止。


ドア向こうの人物を一応確認。



「・‥寺島?」


「うん‥‥」



中から小さく籠もった声で返事をする寺島。



その声が当然だけどいつもの元気がなくてズキッ‥・心が痛む。



寺島の顔を見ながら上手く話が出来る自信がない俺は完全なるヘタレ‥。


でも、全部きちんと伝えたい。


それは電話じゃダメで、当然メールでもダメで。


だけど顔見ながらじゃ無理‥・・。



だから




「このまま聞いて?」




俺と寺島の間にドア1枚隔ててもいいですか‥‥?



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