運命の誘惑
第32章 闇×真実=・・ *汐生side* ③
それでも恭は返事を返す事もなくて。
部屋には虚しくただ規則的な機械音だけが響き渡る。
その音がどうも嫌で。
その音だけを耳に入れたくなくて俺は必死に恭に向けて話掛けた。
「恭、俺さぁ話すんの忘れてたけどこの間のサッカーの試合、翼並みにすっげーシュート決めたんだぜ?!」
「後さぁ、サッカーばっかやってたから英語のテストが最悪でさぁ。親父にめっちゃ怒られたって!海外なんか行かねーんだから必要ない!って言ったら逆に行けるかって怒鳴られたよ」
「来年の夏にはまた海行かなきゃなー」
恭にどれだけ言葉を投げても返ってくるのは変わらず機械音だけ。
それが何とも言えない、ギュッと胸を鋭く尖った爪で鷲掴みされるような言葉に出来ない程の痛みが走り苦しくなる。
「恭‥‥頼むよ‥‥」
グッと恭の手を握っていない反対の手を力を入れて握る。
頼むから‥‥
「頼むから目ぇ開けてくれよ‥」
お前がずっとそんなんだと俺の愚痴は誰が聞くの?
母さんの愚痴は誰が聞くの?
お前がずっとそんな寝てばっかだと‥・、
「お前が起きなきゃ誰が彼女を守るんだよっっっ!!!!」
恭!!!!!!
部屋には虚しくただ規則的な機械音だけが響き渡る。
その音がどうも嫌で。
その音だけを耳に入れたくなくて俺は必死に恭に向けて話掛けた。
「恭、俺さぁ話すんの忘れてたけどこの間のサッカーの試合、翼並みにすっげーシュート決めたんだぜ?!」
「後さぁ、サッカーばっかやってたから英語のテストが最悪でさぁ。親父にめっちゃ怒られたって!海外なんか行かねーんだから必要ない!って言ったら逆に行けるかって怒鳴られたよ」
「来年の夏にはまた海行かなきゃなー」
恭にどれだけ言葉を投げても返ってくるのは変わらず機械音だけ。
それが何とも言えない、ギュッと胸を鋭く尖った爪で鷲掴みされるような言葉に出来ない程の痛みが走り苦しくなる。
「恭‥‥頼むよ‥‥」
グッと恭の手を握っていない反対の手を力を入れて握る。
頼むから‥‥
「頼むから目ぇ開けてくれよ‥」
お前がずっとそんなんだと俺の愚痴は誰が聞くの?
母さんの愚痴は誰が聞くの?
お前がずっとそんな寝てばっかだと‥・、
「お前が起きなきゃ誰が彼女を守るんだよっっっ!!!!」
恭!!!!!!