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運命の誘惑

第32章 闇×真実=・・   *汐生side* ③

恭に届けっっ!!!!


そんな思いで恭に言葉を投げた瞬間、





――――――!!





「恭!!!!」



恭の目が薄らと開いて




「恭!!!恭!!!」




一生懸命恭の名前を呼ぶと視線だけ俺に向けて力弱く、それでもニコッと恭は笑った。


いつもの恭の笑顔より全然弱いけど。

いつものニカリと歯を見せて笑う笑顔じゃなくて本当に弱い笑顔だったけど。





でも‥‥。





恭はこの時、確かに目を細めて笑ったんだ。






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