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運命の誘惑

第32章 闇×真実=・・   *汐生side* ③

すると恭は俺が握ってない方の手でマスクを外して



「お・・おい、外していいの‥・?」


「へい‥‥き‥‥」



弱々しい力無い声で応えてニコリと微笑む。



寝たまま‥もしかしたらもう戻って来ないんじゃ‥‥



母さんの泣きじゃくってた様子や今の恭の様子を見て一瞬でも考えてしまった自分が恥ずかしくなる。



後でちゃんと恭に謝ろう。



変な事考えてごめん。って‥‥。





「恭大丈夫?無理すんなよ?」




恭の手を握ってニカリと笑顔を向ける。


すると恭は何故か





「汐生?愛結を‥・頼むわ‥‥」





小さく弱い声で、だけど凄く優しい笑顔でそう言った。










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