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運命の誘惑

第32章 闇×真実=・・   *汐生side* ③

「‥‥‥‥‥は‥

は?恭・・お前何言ってんの?」



思わず声が震える。



「お前何言ってんだよ。“頼む”って何だよ!」



「汐生、愛結の事‥好きなんだろ?」



「は‥‥‥‥・・?」



恭の言葉に目を見開く俺を、恭は目を細めて優しく笑う。




「愛結の事、汐生も好きなんだって事‥‥一緒に行った試合の時から分かってたよ。

俺達好きな女まで一緒なんだな」



「恭‥お前何言って‥・」



「汐生なら愛結を安心して任せられる」



「は‥?おま‥っ‥お前、だからさっきから何言ってんだっつってんの!

彼女の事好きなんだろ?!好きなら俺に託さず自分で幸せにしてやれよ!!」




‥‥・‥頼むよ。




「自分の女くらい自分で幸せにしてやれよ!!」




頼むから俺に任せられるなんて言わないでくれよ‥!





それじゃぁまるで―――‥‥







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