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運命の誘惑

第32章 闇×真実=・・   *汐生side* ③

廊下で彼女と再会した時は心臓が口から出るんじゃないかって言うくらい心臓がバクついて仕方がなかった。



でも。



そんな彼女は初めて逢った時の彼女とは程遠いくらい覇気の無い彼女で‥


心臓がバクついた次の瞬間、一気に気持ちは急降下。


胸がギュッと締め付けられて苦しくなった。




偶然にも彼女と同じクラスになった俺は心の中で密かにガッツポーズ。

しかも偶然は偶然を呼んだみたいで、彼女の隣りの席。


心の中で両手上げて喜んだ。




隣りの席に座るとき、もう1度ちゃんと彼女に顔が見えるように



「よろしく!」



俺の事もしかしたら覚えてるかな‥


なんて淡い期待をしつつ声を彼女に掛けたけど





「元ちゃん行ってくる」




全く覚えてなさそうで何気にショックを受けた俺。






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