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運命の誘惑

第5章 謎

「岡田は今、元ちゃんが話してる。

岡田も言い過ぎたって反省してたよ?
だから、その声は恭じゃなく岡田じゃないかなーって」



「でも‥・っ!」



“あれは恭だったもん!”



そう言い掛けた言葉を呑み込む。


‥‥そうだった。


岡田は声だけ聴くと恭に似てる‥。

それも凄く。


所々掠れる所とか特に似てる。


だから、岡田だったんじゃない?と言われる言葉を強く否定が出来ない。




‥‥でも。




「頭を撫でてくれたよ?恭は。」



そう。

恭は頭を撫でてくれた。

しかも、その感触がほのかに恭が触れた部分に不思議と残ってる。




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