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運命の誘惑

第37章 大切な彼

岡田は電車の中でもずっとギュッと手を繋いでくれてた。



2人、何も話さずにただ電車で揺られ窓の外を眺めてる時


少しだけ脳裏に過った昔の記憶に少しだけ胸が痛くなったりしたけど、岡田の手の温もりが何だか




“大丈夫だよ”




そう言ってるような気がしてスッと気持ちが落ち着けた。




岡田に



「恭と同じ歳になった私をちゃんと見て貰わなくちゃ!!」


って言ったらクスッと笑って



「もうずっと“上”から見てたと思うけど?」



なんて言われたけど‥。



やっぱりちゃんと恭の居る場所で見てもらうのとは意味が違うもん。



ちゃんと恭が眠ってる場所で恭と向き合って“今の”私。


17歳の私を見て貰いたい。




‥・・真正面から。







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