テキストサイズ

運命の誘惑

第37章 大切な彼

生暖かい風と共に聴こえた恭の声‥‥


‥・幻聴‥・?



≪愛結≫



「きょ‥恭…‥‥?」




再度聴こえてくる恭の声。

この時に確信した。




―恭は今‥ここに居る。




って。




妄想でもなければ夢でもない。


確かに今ここに恭は居るんだ。




恭は‥私に逢いに来てくれた‥。




私は涙で濡れた頬をゴシゴシ手の甲で拭って、






「恭?」





恭に話掛けた。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ