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運命の誘惑

第38章 2度目の誓い  *汐生side*

「それから…‥」



俺は拳にギュッと力を入れ握り締める。


恭に、どうしてもちゃんとココに来て伝えたかった事。

1番、恭に伝えたかった事。



スーッとゆっくり深呼吸して、




「恭、

俺、これからは寺島の傍で“恋人”として守って行くから。


恭の変わりに‥ってわけじゃない。


俺が“俺”として寺島をこれから傍でずっと彼女の笑顔が1日でも、1分でも曇らないように守って行く。


いいかな?」





首を竦め恭の墓に向けて笑みを向ける。







―――瞬間。








ブワッと風が辺りの落ち葉を巻き上げるように力強い風か吹きあげる。







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