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運命の誘惑

第38章 2度目の誓い  *汐生side*

その風は‥


きっとこれは俺の都合のいい解釈。


だけど、何となく感じたんだ。




≪バーカ。お前だから安心して愛結を任せれるってあの時言ったろ?≫




そう言ってるような気がして心の奥が温かくなった。



俺は立ち上がって




「恭」



そっと恭の墓石に




「こっちの世界の寺島は俺に任せろ。

俺も寺島も“そっち”行った時は‥

その時は2人でどっちが寺島を守るか勝負しようぜ!」




ニカリと笑って軽く拳を当てた時。




≪ぜってー負けねぇから!≫





そう、恭の声が聴こえたような気がしてふと空を眺める。




すると‥さっきの風で舞ったんだろう。




蒼い雲一つない綺麗な空に向けて1枚の葉っぱがヒラヒラと舞ってキラキラと太陽に照らされ輝いていた。










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