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運命の誘惑

第41章 番外編

―――今、思えば。


挙式の時もだ!


挙式は岡田と2人で暗黙の了解。

恭の写真もちゃんと私達の前に飾って挙げた。



恭と一緒に3人で生きていく。



そう決めた私達にはごく自然の事だったし周りもきっと同じ気持ちだったと思う。


挙式が終わって教会から出た瞬間


ふわっと優しい風が舞って。

その風に乗って運ばれて来たかのように桜の花びらが綺麗に舞って、

私と岡田を囲むように円を描いて桜の花びらがハラハラ舞って

ふわりと消えた。



その時は偶然の産物程度にしか思ってなかった。


季節は春だったし…・。





―――でも、今分かった。






あの時も恭が祝福してくれてたんだね。





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