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運命の誘惑

第6章 突然のカミングアウト

思わず息を呑み込む。


心臓がバクバクと激しく高鳴る。




ま‥さか‥‥!!



恭が来てくれた‥‥!?


恭が逢いに‥‥






「恭!!?」





勢いよく声のした方を振り向く。






「‥・あ」






―――と、そこには






「ざんねーん。俺、岡田ぁ!」






ニカリと笑う恭そっくりボイスの岡田の姿がそこにあった。




‥‥一瞬。





私の声が恭に届いたのかと思った。




私の願いが恭に届いたのかと思った。




恭が空から舞い戻って来たのかと思った。






‥そんな事、あるワケないのに。





私は小さく溜息を吐いて、視線を岡田からまた蒼い空に戻した。









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