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従わない奴隷

第2章 20代、ユウリ

なんてこった

恋人のふりするだけか?


いや・・・
恋人だからな
セックスできっかも
しんねぇ



そう祈りながら
俺は
ユウリから
詳しい話をきいた



超絶久しぶりに飲む
熱いお茶を
すすりながら




ユウリの話によると

いつもユウリは
職場の先輩から
合コンに
誘われるらしい


他にも
女子社員はいるのに

地味なユウリは
モテないから
誘われているんだと
ユウリは言う



が、ユウリは
男性が苦手で

合コンは
超苦手


断る理由に
恋人ができたと
ウソをついたら


合わせろ


と先輩たちに言われ
俺を発注したそうな・・・




「お願い・・できますか?」



俺が縦膝で座ってる横に
ユウリは
正座をしたまま

俺の目を
ジッと見た



なんか
化粧っけもなくて
地味な女だけど

元は
悪くねぇ顔立ちしてんな

清純って感じだし
もしかして・・・

処女か?



今までの客とは
正反対のユウリが

セックス依頼でなかったことに


俺は
ちょっと


がっかりしてしまった





「そんなの・・・

やっぱり駄目ですか?」




「あっ

あ~~いやいや

おもしろそ~じゃん

かまわねーよ?」




「ほんとですか?!

ありがとうございます!!」




笑うと結構
かわいいじゃん




「てかさ、俺

奴隷なんだから

命令すれば
なんでもやるんだって


わかってる?

ユウリちゃん」





「あっ・・・


そう・・でした(笑)」





「あ、けどな

俺、時間で雇われてるから

そこんとこ
よろしく」





「は、はい

わかりました」





「で、その先輩に
会うのっていつだよ」





「今日の夜です」



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