従わない奴隷
第14章 ユウリの恋人役
ユウリの
サラサラとした髪が
少し
ユウリの顔を隠して
俺をイラつかせる
もっと
よく見たいのに・・・
でも
俺が動くと
ユウリが
起きてしまいそうで
動けない
眠いよな?
ユウリも
あんま寝てないんだ
それなのに
今日、会いに来て
悪かったな?
お前の
唇が見たいよ
髪で
隠すなよ
ユウリ
なぁ
眠っていて
無防備な
お前の唇が
見たいんだ
俺は
我慢できず
ゆっくりと
息もしないまま
ゆっくりと
カラダを
ユウリの方に向け
空いている方の手を
そっと
ユウリの髪に
近づけた
頼む
起きないでくれ