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従わない奴隷

第6章 ユウリとケーキ


「じゃあ・・・」



そう言って
ユウリは
ベットの上にある
2つのクッションを
手に取り


俺にひとつ
手渡した



「お、おう」



それから
ユウリは
クッションを抱きかかえて
座った


え?


なになに?


それ
落ち着くポーズ
みたいな?



「ライキさん
疲れてたら・・

横になっていいですから」




「お前は?」




「こうしてるのが

いいんです」





「ふ、ふ~ん・・・」




ソファーひとつない部屋で
確かにちょっと・・

横になりたくなる



ベットには
一度も上がったことはない

寝る時も
必ず床の上の
ラグの上

さすがに
ベットには
あがっちゃいけねぇ
気がしたんだ


もちろん
座ったことも

ねぇ



「ライキさん?」



「ん?」



「いつも・・・」



「ん?」





「おしゃれですね」





「そおか?」





「はい・・・私と違って」




確かに
ユウリは
おしゃれ・・ではない

とにかく
地味で
とにかく
目立たないようにしている

そんな感じだった




「ちょっと・・・

派手か?・・俺」




俺が派手だから
一緒に出かけたくないのかと

ちょっと
気にしていた




「そんなことないです!

ステキです

その・・・アクセサリーとか」


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