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猫科男子との生活 。

第8章 猫の中にも"泥棒猫"だっているんですよ






夢斗「だから−…、覚悟してね?」




急に止まる夢斗くん。

ずっと夢斗くんの歩幅に合わせて歩いてたのでぶつかる


そして私の表情を確認して、ゆっくり手を取って力を籠められる



夢斗くんの手は細くて女の私より綺麗なんじゃってほど。





−−−−…なんて思ってる暇ないんですけどね、ハハハ^^




夢斗「抵抗、しないんだ? いいの…? −−…飼い猫が見てないから、か。」




クスッと小悪魔な笑みに寂しげな表情



本当にこの人も猫科だなぁなんて。





漣「ちが…っ」







琉月…




夢斗「…俺言ったよね、"諦めない"って"諦められなくなった"って



野良猫はただ単に飢えてるの…


だからね−−…餌を与えたら懐くよ −−異常なまでに…」





どうしよ、目が、目が、本気だ





有彩「ぁ…、あんた!! 漣に手ェだしたの!!? 」





夢斗「…邪魔人だね、天性の」




パッと手を離され校舎に向かっていく夢斗くん


熱い掌が無くなった






ブーブー言っている有彩ちゃんを宥めながら校舎へ





いつも通り、机に伏せている夢斗くん



…猫には慣れてるつもりなんだけどなぁ…

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