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猫科男子との生活 。

第9章 野良猫には注意が必要です、油断するとーーー…




夢斗「…ん」


何時間かぶりに瞼を上げる夢斗




でも、顔はまだ紅く荒れている息遣いが具合の悪さを物語っている

光が差し込んでいない窓の方を向き荒い息をしながら怠そうに呟く彼




夢斗「る、とさん…かえってきちゃうでしょ…っ、そのまえにはかえるから…」





漣「さっきまでボロクソに行って他人の事なんて気にしないで!!」



\いやダメだけど/



漣「まだ、熱あるでしょ…? それが下がるまでは」




\いやダメだけど/





ま、まぁ、琉月だって(猫科だが)、人間だ、そこまで冷たかったら怖い



しかも、私




漣「お粥作っちゃったし」




琉月と私のご飯を作るついでに作ったのだ、病人がいる性と言うべきか




漣「食べられる?」





夢斗「…怠い」



そんな食べられない人を帰すわけにはもっといけなくなったのだ←






漣「なんか辛いところある?」





すると、ベッドからか弱く手が伸びてきて私の手首を掴む





夢斗「…ほんとに、つらいのは」




掴んでない方の腕で自分の顔を隠すような行為、泣いているのか心なし夢斗の声が震えているような気がする





琉月「−−…なにしてんの?」





!!…


私は本能的に琉月の手を振り払おうとしてしまった






琉月の登場で益々、力が強まったような気がする




琉月「…漣、どうゆうこと?」

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