【夢小説】イケメン王宮 ユーリ
第1章 嫉妬
(え……)
ユーリの唇の感触に私は目を見開いた。
生温かい感触に
キスされている事をようやく認識する。
(……っ)
触れるだけの長いキスが続き、
私の身体は身動き出来ずにいた。
長いキスを終え唇をそっと離したユーリは
再び私を見つめてきた。
そして、私に告げた。
「ごめんね、月花様。
俺、もう我慢出来ないみたい」
ユーリが私を抱き上げベッドまで運ぶと
そのまま私の身体を押し倒した。
『……っ』
背中にシーツの感触を感じながら
目の前には四つん這いになって
私を見下ろすユーリの姿があった。
『ユー……』
私の胸元のリボンに手をかけ、
するりと結び目を解く。
『…ユーリ…?』
私の問いかけには答えず、
続けて胸元のボタンに手をかけ、
一つ一つボタンを外していく。
『ま…っ…待って、ユーリ…!』
ユーリが何をしようとしているか
理解した私は
慌ててボタンを外すユーリの手を
握った。
「………」
「俺に触れられるの……嫌?」
僅かに目を細めて
ユーリは私に問いかける。
『え……』
「嫌ならもうしないよ」
ユーリの真剣な瞳に
私は目をそらせずにいた。
『………』
(………私は…)
身体中が熱を帯びていくのを感じながら掠れた声でユーリに告げる。
『………嫌じゃ…ないよ……』
私の言葉にユーリが僅かに目を見開くと
口もとにうっすらと笑みを浮かべた。
ユーリの手を掴んでいた私の手を
自分の口元に持っていくと、
ちゅっと音を立ててキスをする。
そして私の指を口に含むと
舌で指先を舐めた。
『…ぁ……』
唇から指を離すと身体を屈めて
私のこめかみ、まぶた、頬に
次々とキスを落とす。
ユーリの甘い刺激に
私の頭の中がクラクラしてきた。
『ユー…リ……』
私はユーリのさらりとした髪に
自分の指を絡め
掠れた声で名前を呼んだ。
「………」
私の呼び掛けに反応するように
ユーリは顔を上げる。
そして今度はさっきとは違う深いキスを
私の唇にゆっくりと落としてきた。