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【夢小説】イケメン王宮 ユーリ

第1章 嫉妬

ユーリが部屋から去った後、
私は眠れない夜を過ごしていた。

時計を見ると
夜中の12時をちょうど指している。


(眠れない……)


寝返りをうち、目を閉じると
ユーリの事を思い出してしまう。



今日のユーリは
いつものユーリと違ってた……

いつも傍にいて
優しくしてくれるユーリ……

おでこや頬に軽いキスをされる事は
今までもあったけど……



ユーリから与えられた
''大人のキス''を思い出し、
私は顔を赤らめた。


(ユーリもやっぱり男の人なんだ……)


胸元に手を当てると
布越しでもキスの跡が
熱を帯びてるような気がしてくる。


唇も耳も首筋も…
ユーリが触れた場所すべてが
未だ熱を持って
私の思考を支配していた。


(なんだか…
まだユーリに触れられているみたい…)


身体中に残る
疼くような感覚を鎮めようと
私は自分の身体を抱き締めるようにして
仰向けになった。



『………私、』


静まり返った部屋に微かに響く。


(もう……誤魔化せない……)


『私…ユーリの事を……』


続く言葉は口にせず
私は胸の奥に芽生えた想いを
受け止めるように
そっと瞼を閉じた……




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