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【夢小説】イケメン王宮 ユーリ

第2章 葛藤

「…危なかった。大丈夫?月花様」


月花の両肩を押さえ顔を覗きこむと、
月花は顔を赤く染め、目を伏せていた。


『うん……』

「……」


そんな月花の表情に
思わずユーリの顔も赤くなる。


トクントクン……と
自身の心臓の音が響いてきた。


(駄目だ…落ち着かないと……)


ユーリは息を吐き
高鳴る気持ちを落ち着けると
何事も無かったかのように
月花の手を掴んだ。


「風が強いから早く中に入ろ、ね?」

『……うん』


頬を染めたまま笑う月花の笑顔に
目を奪われながらも、
ユーリは月花の手を引いて
部屋の中へと歩みだした。

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