【夢小説】イケメン王宮 ユーリ
第2章 葛藤
しばらくすると、
部屋を外していた月花が戻ってきた。
『あれ?ジル戻ったの?』
持っていたトレーを
テーブルに置いて訊ねてくる。
「うん、月花様はどこいってたの?」
『ユーリの口に合うか分からないけど、
朝食を作ってたの』
「え……俺の?」
目を瞬かせるユーリをよそに
月花はトレーに置かれた2つの器を持って
ユーリの側へ近づいてきた。
右手に持っていた器をユーリに手渡すと
自身はベッドの側に置かれた椅子に腰かける。
『私も一緒に食べるね』
そう言って左手に持っていた器を見せると
ユーリに向かって微笑んだ。
「じゃあ、いただきます」
スプーンですくうと
野菜と米が一緒に煮込まれたスープだと
わかる。
(あれ?これって……)
ひとくち口にするとユーリの目が
大きく見開いた。
「……!」
ユーリの姿を見て
月花は顔を覗きこみ訊ねた。
『美味しくなかった……?』
心配そうな顔をする月花と
目を合わせたユーリが真剣な顔で呟く。
「…子供の頃に食べた味と同じなんだ」
部屋を外していた月花が戻ってきた。
『あれ?ジル戻ったの?』
持っていたトレーを
テーブルに置いて訊ねてくる。
「うん、月花様はどこいってたの?」
『ユーリの口に合うか分からないけど、
朝食を作ってたの』
「え……俺の?」
目を瞬かせるユーリをよそに
月花はトレーに置かれた2つの器を持って
ユーリの側へ近づいてきた。
右手に持っていた器をユーリに手渡すと
自身はベッドの側に置かれた椅子に腰かける。
『私も一緒に食べるね』
そう言って左手に持っていた器を見せると
ユーリに向かって微笑んだ。
「じゃあ、いただきます」
スプーンですくうと
野菜と米が一緒に煮込まれたスープだと
わかる。
(あれ?これって……)
ひとくち口にするとユーリの目が
大きく見開いた。
「……!」
ユーリの姿を見て
月花は顔を覗きこみ訊ねた。
『美味しくなかった……?』
心配そうな顔をする月花と
目を合わせたユーリが真剣な顔で呟く。
「…子供の頃に食べた味と同じなんだ」