【夢小説】イケメン王宮 ユーリ
第3章 告白
(え……っ)
突然のことに私の目は大きく見開いた。
『っ……』
繋がれた手をぎゅっと握り締め、
触れるだけのキスをじっと受け止める。
「……」
唇がゆっくりと離れ、
私の頬にユーリの指先が触れ、
口元が優しく緩められた。
「俺、月花様の事が好きだよ」
『……っ』
ユーリの突然の告白に
私は言葉が出てこない。
「ビックリしちゃった?」
目を瞬かせる私に
いつもと同じ口調に戻ったユーリが
にっこりと笑いかけた。
『……えっ…と』
「ん?」
首を傾げるユーリに
私はたどたどしく聞いてみる。
『好きって…それって……』
(私と同じ意味で“好き”ってこと……?)
言葉を選びながら話す私の顔が
真っ赤に染まっていくのがわかる。
「……」
すると黙って私の言葉を聞いていたユーリが
ふっと吹き出すように笑った。
「本当にわからないの?」
『……っ///』
意地悪な笑みを浮かべるユーリに
私の胸の鼓動はいっそう大きく跳ねる。
(どうしよう…ドキドキが…止まらない…)
恥ずかしさに顔を俯けると、
ユーリが私の顔を覗きこんだ。