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【夢小説】イケメン王宮 ユーリ

第1章 嫉妬

「プリンセスはダンスもお上手ですね」


中央でワルツを踊ったあと、
私はブラム様にエスコートされながら
バルコニーへと出ていた。


(踊ったら…喉が乾いたかも…)


ドリンクを取ろうと辺りを見回すと
ブラム様が赤ワインの入った
グラスを差し出してきた。


「喉が乾いたのでは?
ワインはいかがですか」


『ありがとうございます…』


(お酒は…あまり得意じゃないけど…)


私は喉の渇きを潤そうと
赤ワインを口に運んだ。


『……』


アルコールが身体を満たしていく…
そんな感覚に襲われる。


(やっぱり…飲むのをやめれば
よかったかな…)


少し俯いて、そんなことを思う。




「どうかなさったのですか?」


ブラム様の声にはっとして
私は顔を上げた。

すぐ近い距離に
ブラム様の端正な顔があった。

その距離はもう少しで
唇が触れそうなほど近かった。


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